2022年9月29日(木曜日)、Yahooニューストップ、テレビ朝日、TBSが医療大麻解禁を報道しました。
海外からはロイターも。
VapeManiaでは、過去何年にも渡って医療大麻について発信。
日本で医療大麻が解禁になる日は来る? CBD ショップ3年経営から見る現状
いよいよCBDの流行は著名人からはスポーツ選手や、タレントまでもが使用を公言するようになってきました。 放っておくわけにはいかないエフェクトが、論文ベースでも大量に出てきているのがその要因です。 CB ...
2019年末に、
しかし、実際には殆ど治験は行われていないとのことです。
麻薬のルールは国際的なものなので、国連が大麻に医療効果を認めたことで「今度こそ」!と、感じたこともありました。
医療大麻 解禁 間もなく?国連が大麻の医療効果認める。
今日12月2日、CND(The Commission on Narcotic Drugs / 国連麻薬委員会)で、WHOから大麻の扱いにつき勧告されている事について、50ヶ国を超える国からその是非につ ...
医療大麻が持つ薬効の中心にあるのは、CBDやTHCや合成THCなどのカンナビノイドです。
それぞれのカンナビノイドは、遺伝や体内にあるエンドカンナビノイドの量などによって効果に大きく個人差が出ます。
今回医療大麻として使えると考えられるのは、Epidiolexという製剤。
シリンジタイプで、レノックス・ガストー症候群やドラべ症候群と呼ばれる難治性
ちなみにこれは子供用に使えるため、ストロベリーフレーバーがついたりもしてます。優しい。
やはりこのEpidiolexも、医師と相談しながら量を調節していきます。
なぜなら、個人差が大きいため。
Epidiolexは臨床試験を繰り返して、世界中で安全性が高いことが認められて処方箋になっている天然の大麻由来で作られたCBDオイルです。
この日、医療大麻というパワーワードは日本を揺らしました。
私達のようなニッチで狭い範囲にて発信しているメディアではなく、厚労省が発表したのです。
よく皆様が耳にする、ダメ。ゼッタイ。の標語を掲げて大麻を非難し続けていたのも厚労省。
ダメ。ゼッタイ。なのに、医療効果がある?あの大麻だよね?
日本人の多くが大きな衝撃を受けているように見えます。
私にも実に多くの方から、確認の連絡が入りました。
ロンドンブーツ田村淳さんのツイートは大きな反響がありました。
医療大麻解禁かぁ
うちの母ちゃんも、終末期に癌の痛みをできるだけ和らげてあげたいと思って、色々と試したけれどなかなか合うものがなかったんだよなぁ…医療大麻解禁で痛みと戦わないで済む人と時間が増えますように…— 田村淳 (@atsushilonboo) September 29, 2022
日本中が注目し、トレンド入り。
難治性
我々はEpidiolexの対象ではない、難治性
しかし、担当医は最初CBDのことを全く知りませんでした。
ただし、そこはプロ。少し調べてくれたら、すぐにその薬効を理解。
30種以上使っていた薬を全てやめ、ケトン食とフルスペクトラムCBDで発作は激減。
すくすく育っています。
これから取り扱う医師が同じようにEpidiolexや医療大麻を調べるようになると、ダメ。ゼッタイ。のものではなくなるのは必然。
医療大麻は非常に幅広い効能が確認されている、生薬治療法のことを指します。
オイルだったり、喫煙での利用。他にも蜜蝋に固められたペースト状だったりと様々な摂取方法があります。
先々どのくらいの範囲までの治療サポートがされるようになるのでしょうか?
そして、すでに医療大麻は世界各地で様々な利用がされています。
世界から見る医療大麻の未来は?
医療大麻解禁、厚労省が発信
「医療大麻解禁」の発表は厚労省発信でした。
すでに医療大麻の薬効を様々調べていた方からは、「どこまでが使えるようになるのか?」
と、具体的な説明をしてほしいと求められます。
今回の決定はご案内した通り、
その先については、多発性硬化症のTHC1:1CBDの製剤SATIVEXが医療大麻として使えるようになるとの予測が出てる状況です。
多発性硬化症は自己免疫疾患と呼ばれる病気の一種で、免疫細胞が脳や
日本でも10万人に15人前後が罹患する難病指定されています。
Epidiolexと同様、GW Pharmaが開発した天然大麻製剤です。
現在はガン治療の第Ⅲ相試験まで実施されているとされていますが、大塚製薬様が代理店をしていた頃にすでに実施済みとの話もあり不明点が多い。
最新の試験情報は、入り次第更新します。
SATIVEXが出来たのは20年前で、10年以上前からドイツやイタリアを始めとしたヨーロッパでは認可されている薬。
スプレー状で摂取するタイプのカンナビノイド製剤で、一度にTHCが2.7mgCBDが2.5mg摂れるようになっています。
多発性硬化症は難病ではありますが、多くの人が罹患している病気ではないので直接相談されることは稀です。
しかし、他にも細胞異常の病気については
カンナビノイドを使った治療は、過去には緩和ケアが中心になるといった意見がメインでした。
最近ではより進んで、カンナビノイドによるアポトーシス(apoptosis / 細胞死)などの研究が進んでいます。
それ以外にも世界的に相当な金額が投じられて、多くの研究がされています。
現在研究されている医療大麻の中身
CBDもTHCも毎日のように研究論文が発表されています。
その多くは、薬効に関すること。
試験管のテストから、動物のテスト。多くはありませんが少しずつ人を使った臨床テストも増加中です。
CBGやCBN、他にもCBDaなどのレアカンナビノイドについても研究がされています。
今回はTHCとCBDに着目してみましょう。
CBDの薬効とは?
私はCBD関連の商品を販売する業者で、下記に羅列するものは薬効を補償するものではありません。
世界で使われている標的の疾患や症状。
また、研究されているものも含めてご紹介していきます。
- てんかん
- 不安
- 慢性的な痛み
- 精神病または精神障害
- PTSD
- 睡眠障害
- 気分障害
- 炎症性腸疾患
- 吐き気
- 片頭痛
- うつ
- アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患
続いてTHCについて見ていきます。
THCの薬効とは?
海外で認められてるTHCの薬効や、前向きな研究結果が出ているものを挙げていきます。
- てんかんと発作
- 多発性硬化症の痛み及び振戦(意志に反した振るえのこと)
- 不安
- 各種神経痛
- パーキンソン病の振戦
- 緑内障
- HIV/エイズ
- 線維筋痛症
- 食欲改善
- アルツハイマー病
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- クローン病
- 重度および慢性の痛み
- 各種治療時における重度の吐き気や嘔吐
遺伝的なものや、多くの人が罹らない病気に対してのクスリとしての役割りを担うだけ。
ではありません。
一般的な、加齢によって罹りやすい病気や症状も並びます。
CBDとTHCの組み合わせ
ご覧いただいた通り、CBDとTHC共にいくつかは同じ症状への研究が進んでいることがお分かりいただけるかと思います。
例えば
今回医療大麻として一番最初に解禁されると言われているEpidiolexは、難治性
ただ、THCは非検出レベルでほぼ入っていません。
ところが、THCの薬効にも
実は症状や患者によっては、THCも含んだフルスペクトラムタイプのオイルであることの方がいい場合があるのです。
CBD 製品におけるフルスペクトラム(FULL SPECTRUM)とは?
CBD 製品をチェックしていると、よく目にするのがフルスペクトラムという言葉。 FULL SPECTRUM CANABINOIDS とも表記されていたりして、CBD 製品を取り扱う者としては非常に気に ...
例えば、シャーロット・フィギーも少量ではありながらもTHCが含まれているオイルを使っていました。
シャーロット・フィギーは2歳に難治性
遂にCannabis Oilを試す以外に残された道は2つ。
犬用の強力な
両親はどちらも選ばず、Cannabis Oilを探します。
CBD強のCannabisを奇跡的に栽培していた会社があり、それをオイルにして使いました。
良かったか悪かったかというのは、一目瞭然です。
CNNで放送されたシャーロット・フィギーの回復ぶりは、全米のお母さんを動かします。
2013年に放映された番組から、 アメリカ各州の医療大麻解禁が加速しました。
- ニューハンプシャー州(2013)
- イリノイ州(2013)
- メリーランド(2014)
- ミネソタ(2014)
- ニューヨーク(2014)
- ペンシルベニア(2016)
- ルイジアナ(2016)
- オハイオ(2016)
- アーカンソー州(2016)
- フロリダ州(2016)
- ノースダコタ州(2016)
- オクラホマ州(2018)
- ミズーリ(2018)
- ユタ州(2018)
- 2018年末HEMP(THC0.3%以下の大麻)を全米で合法化
- サウスダコタ(2020)
現在、スタンレー兄弟(charlotte's webを作っている会社の経営陣7名)はCBDオイルを全米の子供たちに無償であげる活動をしています。
その数なんと7,000人超。Cool。
シャーロット・フィギー が生んだ CBD 文化
シャーロット・フィギーをご存知でしょうか? 今日のVMC VapeMania CBD Dispensary があるのは、彼女のおかげです。 私は会ったこともない彼女の存在を、一生忘れることはありません ...
これはテルペンや他のカンナビノイドも豊富に含まれていることによる、アントラージュ効果に他なりません。
カンナビノイドの権威イーサン・ルッソ博士も、少量のTHCが入っていることなどによるアントラージュ効果は相当に高い効果を得られることを伝えています。
CBD による働きかけを昇華させるアントラージュ効果とは?
フルスペクトラムの CBD 製品を追求しているときに出会った言葉がテルペンでした。 そしてテルペンを掘り下げていったときに新たにアントラージュ効果という言葉に出会ったのですが、この言葉を目にしたとき最 ...
このように、THCを悪者にしてCBDとを切り離すのは最善ではありません。
今回は
ご覧の通り、CBDもTHCも不安についての薬効に着目されています。
高THCの場合には、不安をもたらすこともあるためCBDの量を増やすなど調整が必須な場合も。
CBDとTHCとの組み合わせを患者に合わせて調整出来る医師が増えることが、当面の課題と言えそうです。
なお、海外で医療大麻を検討する方も増えています。
こちらを参考にしてください。
医療大麻 日本から簡単アクセス合法化地域 厳選5ヶ所のご紹介
あなたがもし耐えられない痛みがあって、いろいろ試してもダメな場合諦めますか? 今、難病を抱えていて医療大麻に辿り着いたとしたら、日本で使えたらいいなと思いませんか? いきなり海外に行くのは難しいもので ...
大麻取締法で使用罪の創設?
医療大麻の解禁と共に伝えられたのは、大麻取締法にこれまでなかった大麻使用罪の創設です。
これはなかなか、矛盾を孕んでいます。
アメリカの影響を受ける日本のルールですが、10月6日(現地)ジョー・バイデン大統領は「大麻を所持しているだけで投獄されるべきではない。」と声明を発表。
As I’ve said before, no one should be in jail just for using or possessing marijuana.
Today, I’m taking steps to end our failed approach. Allow me to lay them out.
— President Biden (@POTUS) October 6, 2022
悪い噂の原因は、アメリカ政府が散々裏切ってきた歴史があるためです。
ご存知の方も多いのですが、75年前にGHQの指示により大麻の取り締まりをする法律が日本で制定されました。
産業用も医療用も研究が滞り、ときに品種改良を強引にさせてきた歴史もあります。
使用罪は司法が大変になるだけで、抑止力も不透明。(大麻は依存性が低いものの、リピートしている人はそもそも辞めることはありません。)
今回医療大麻が解禁、という発表をしたのは他でもない厚生労働省です。
医療カンナビノイド解禁ではありません。
CBDだけに薬効があるわけではないことは明白、THCやTHCを含むMedical Cannabis全体の方が長い間数多くの研究がされ薬効が確認されています。
嗜好用として利用している本人も気がつかないうちに、メンタルケアやボディケアに使っている可能性があることを自ら示唆したといえます。
もちろん生薬であれなんであれ、使用量を間違えれば副作用があることも事実。
しかし、それを捕まえて社会的な罰を与えるというのは誰にメリットがあるのか?
ジョーバイデン大統領はこのように言いました。
「マリファナを使用や所持をするだけで刑務所に入るようなことがあってはならない。
マリファナを所持しているという理由で(中略)あまりにも多くの人々を投獄することになりました。
その前科はまた、 雇用、 住宅、 教育の機会に不必要な障壁を課している。」
これは、世界各地から何十年も言われ続けていることです。
また、国連も厳罰をするべきではないとの勧告を出し始めています。
日本でも本物の有識者の方々、社会学界や医学界と化学界がまとまって「誰も取り残さない未来」を作るべきではないでしょうか?
ここまで、医療大麻解禁の件と使用罪の発表の件について。
そこに関連して、最も驚いたニュースは栽培についての大幅な見直しについての提案です。
国産CBDについての道筋が急に明るく照らされました。
大麻取締法の改正は栽培の部分も
日本で大麻栽培をするには都道府県知事免許が必要となります。
しかしその実態は、なるべく免許を与えないようにしていたことは明白でした。
改めて歴史を振り返り、免許所持者(27名)の大幅な減少。これからの需要を満たすことが出来ない、と大きな課題としています。
そこにはこのような一文があります。
なんと、国産のHEMPでCBDを作りたい。その方向性がハッキリと書かれています。
弊店の事業に直接的に関わることが、ここまで明白に書かれるとは思いもよりませんでした。
ニーズ、仰る通りございます。
国産品種のHEMPはとちぎしろだけではなく、数十種あるとの話も。
世界で、日本のHEMPから作られたCBD製品が買えるようになる日も近いです。
他にも、
という記述もあります。
これは、ある意味政策自体よりもびっくりしました。
日本にも高THC含有の品種があるよ。と暗に示しているのです。
公になるのは、初めてのことではないでしょうか?
正直業界内でもそういった独自品種があることについて、知らない方も多いと思います。私も割と最近知りました。
国の独自産業としての可能性、その展開などは私の頭の中にも無数にあります。
一次産業から医療やサプリメント、海外への展開などで沢山の雇用が生まれることを希望。
税制などはアメリカの失敗を繰り返さないことが重要です。
まとめ
医療大麻の解禁、と言われるものは現状非常に限定されたものになります。
しかし、ここから大きく広がりを見せることが予想される様々な角度からの進展が見られました。
- 天然CBD製剤Epidiolexの解禁がほぼ決定的
- 大麻栽培などHEMP産業の活性化、完全自国CBD生産の日も近い?
- 使用罪はアメリカの恩赦で無理筋か?
- 天然Cannabis製剤Sativexの解禁か?
- (特にこの3年間)カンナビノイドの薬効は日本を含め世界中で盛んに研究、多くのカンナビノイド製剤が増えていくことが希望される
はっきりしていることはまだ少ないのですが、大方の予想としては2023年6月頃に医療大麻についての法律が施行される。
同時に使用罪と栽培のルールについても施行すると考えられます。
9月末に発表後、10月にバイデン大統領の大麻所持と使用について恩赦の指示が出ました。
これによって使用罪については再考される、かもしれません。
医療大麻になれば保険が適用されるようになります。
保険でCBD製剤が使えるようになれば良い。との期待の声も高まっています。
基本、VapeManiaでは週7日CBDを無料でお試しできます。
(上野本店が月曜日定休、恵比寿店が火曜日定休です)
まだ使ったことのない方は、是非お試しにいらしてください。
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