Raphael Mechoulam

コラム

ラファエル・ミシューラム博士がCBD業界を切り開いた理由

2023年3月23日

悲しいニュースです。

ラファエル・ミシューラム(Raphael Mechoulam / ラファエル・メクラムとも)博士92歳の訃報が飛び込んできました。

私達がCBDの可能性に気がついていること。

世界で医療大麻が確実に広まっていることも、全てこの方がいなければ実現していません。

偉大で、生涯をカンナビノイドの研究に捧げたまさにゴッドファーザーでした。

本記事では、ラファエル・ミシューラム博士が大麻を研究するための歩み。

その研究の成果によって、ラファエル・ミシューラム博士がCBD業界を切り開いた理由を追求します。

そして、ラファエル・ミシューラム博士とはどのような人物であったか。

Cannabinoid研究のトップオブトップを偲び、CBDを知ることが出来た感謝を込めて書き上げました。

ラファエル・ミシューラム博士の功績

受賞時の写真

出典

ラファエル・ミシューラム博士は、大麻とカンナビノイドの研究において多大な功績を残したイスラエルの化学者です。

生涯で450以上もの論文を残し、イスラエルでの名誉博士号。

2001年アメリカはオハイオ州立大学から名誉博士号。

2006年にもスペインはマドリード・コンプルテンセ大学の名誉博士号の栄誉を得ています。

名誉博士号は社会的に大きな貢献をされた方が受賞されることが多く、当然ですが簡単には得られない栄誉なのです。

さらには、1999-2000年まで「国際カンナビノイド研究協会」(International Cannabinoid Research Society)の会長を。

2003年-2005年までは「国際カンナビノイド薬協会」(IACM / International Association for Cannabinoid Medicines)の会長を歴任。

いずれも、大麻とカンナビノイドに関する研究を主体とした数少ない非営利国際団体です。

また、数多の賞を受賞。

2004年に受賞したハインリッヒ・ヴィーラント賞は、化学・生化学・生理学の研究者としては非常に名誉ある賞でノーベル賞受賞者も多数輩出。

なぜそこまでの栄誉を得ることが出来たのでしょうか、その軌跡と研究内容に迫るとCBD業界を切り開いた理由が見えてきます。

ラファエル・ミシューラム博士の、生い立ちと経歴

Raphael Mechoulam博士

出典:Photo by Warner Brown, Hebrew University

主だった研究は、イスラエルはテルアビブにあるワインツマン研究所で行われました。

ただし、イスラエルに辿り着くまでには命の危機にさらされたこともあったのです。

彼の人生は、バルカン半島の真ん中に位置するブルガリアの古都 ソフィアからスタートしました。

生い立ち

幼少期のラファエル・ミシューラム

出典:The Scientist 日本語字幕版

1930年ブルガリアはソフィアで生まれ育ったラファエル・ミシューラム氏。

ユダヤ人の医師である父を持ち、幼少期には第二次世界大戦の枢軸国(すうじくこく / 日独伊三国同盟を中心とした連合国と戦った国のこと)になったブルガリアでナチズムの脅威にさらされることになります。

ユダヤ人である家族は、村から村へと逃げたのちに父親は収容所に入れられた経験もするのです。

80代半ばまで、この幼少期の辛い体験を、よく見る夢で思い出すトラウマとして語りました。

ブルガリアではラファエル・ミシューラム少年の叔父が、政府中枢に食い込んでポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所に入れられないように尽力。

その方法は、内務省の秘書を恋人にして内部情報を聞き出すというスパイ映画さながらでした。

経歴

戦後、ブルガリアに住んでいた多くのユダヤ人と共に1949年イスラエルへと移住。

青年ラファエル・ミシューラムは測量士として働き始めます。

イスラエルでは、ラファエル・ミシューラム青年が移住する前の年である1948年に国防軍が設立されました。

イスラエルは恒常的に戦闘地域であることから、男女問わず多くの人が兵役します

国民の多くに兵役義務が課され、青年ラファエル・ミシューラムもその一人でした。

その兵役中、70年連れ添うことになるダリアと出会います。
Raphael Mechoulam夫妻

出典:The Scientist 日本語字幕版

軍隊に入隊後は殺虫剤の研究に没頭。

1952年にはエルサレムのヘブライ大学で生化学の修士号を。

テルアビブのワインツマン研究所で博士号を取得しました。

ポスドク(大学院博士後期課程の修了後に就く、任期付きの研究職ポジションのこと)として、アメリカはニューヨークのロックフェラー研究所で研究職に就きイスラエルに戻ります。

アメリカでの経験からか、「大手の研究所が研究していない課題を見つけなければならない」として書物を読み漁ったラファエル・ミシューラム博士。

そして、ついに1962年カンナビノイドと大麻の研究をすることの決意をします。

世界初、THCの分離

ワインツマン研究所では、まだ若手だったラファエル・ミシューラム博士。

1963年当時は32歳か33歳での頃。

現在ワインツマン研究所は、「アメリカ以外の学会で働くには最良の場所」と称されるほど名声が高いのです。

そんな中、理事長(研究所のトップ / President)に直談判して「大麻を手に入れられないでしょうか?」と聞いたと言います。

ラファエル・ミシューラム博士はこの時のことを鮮明に覚えているようで、ドキュメンタリーで回想しています。

カンナビノイド研究全てのスタート・全ての原点を生む彼の研究が、この時の理事長が取った行動に左右されていたからでしょう。

博士「警察署から(押収された)ハシシをもらえないですかね?」
大麻警察からもらえませんかね?

理事長「(おう、聞いてやる) お世話んなってますー!ちと、そっちにあるハシシ研究するのでくれませんか?」
Call for Police by President

警察「理事長、そいつ信頼出来るんすか!?」(大声)
警察に吠えられる理事長

博士「若手の私を全然知らないのに、勿論と答えてくださった。」
熱い展開

かくして博士は、警察署へハシシを取りに行きます。
お巡りさん自らハシシを手渡し

このエピソードではバスの乗客を勘繰らせるなどの続きがあるので、是非見てほしいです。
以上、The Scientist 日本語字幕より

警察が押収したハシシより、全世界の歴史を大きく塗り替える一つ目の大仕事をします。

ハシシから、当時誰もやってなかった珪砂を使ったクロマトグラフィーの方法で10個以上の化合物(カンナビノイド)を分離することに成功。

その化合物を全て猿に与えてみたところ、一つだけ猿がおとなしくなる化合物を発見します。
おとなしくなっちゃった猿

それこそが、Δ9-THC。世界で初めてラファエル・ミシューラム博士が分離したのです。

ちなみに、THCを分離したことを発表した1964年の論文では「Δ1-THC」と表現しています。

THCで初の臨床試験

これがCannabisの精神を活性させる化合物である唯一の主要なカンナビノイドであることを生涯公言し続けたラファエル・ミシューラム博士。

しかも、既に危険性は低いことを予想して友達10人を使って自宅で二重盲検試験をしちゃうのでした。

奥様のダリアさんに作らせたケーキを10人前用意し、5人分にはTHCをひっそり混入。

そこに、Cannabis経験者はいなかったと言います。

結果はこうでした。

Cake後

  • 1人はゆっくり楽しみ
  • 1人はしゃべりっぱなし
  • 1人はときどき爆笑し
  • 1人は不安になったと思ったら、突然オープンマインドになった
  • 1人は議論好きになった

博士「不安神経症っぽい症状も出るけど、滅多にない。」と締めくくり、全く悪気がありません。

スペースケーキ(THCを多く含んだケーキ)は、Psychedelic体験が長く続きます。真似しないようにしてくださいね。

ラファエル・ミシューラム博士はその後も研究を続けます。

そして今現在、世界中の子供達を救い続けている原点の臨床試験を行いました。

ラファエル・ミシューラム博士が、CBDで癲癇の発作が止まることを証明

CBDは1930年にアメリカで分離されました。

実はCBDの構造を解明したのも、ラファエル・ミシューラム博士です。

構造を解明したのちに、古い書物を読み漁る習慣をやめなかったラファエル・ミシューラム博士はある物語に目が留まりました。

アッシリア人の書いた物語の中に、「hand of ghost(幽霊の手)は、大麻を摂取させ続けなければ治らない。」と書かれていたのです。

1970年代に、hand of ghostは、癲癇(てんかん)の事を表していることだと判明しました。

そこで、ラファエル・ミシューラム博士はCBDやTHCそれぞれを使い動物でのテストを繰り返します。

CBDに、抗癲癇があることを確信したラファエル・ミシューラム博士はブラジルのサンパウロで世紀のテストを行います。

CBDを使って臨床試験

サンパウロの子供

今のようにCBDは簡単に抽出出来るものではなかった中、前臨床(マウスやラット)試験をしていたラファエル・ミシューラム博士は大量のCBDが必要であることを悟っていました。

多量のカンナビノイドを必要とすることを把握して、5%程度しか取れないCBDを大量に抽出。

また、CBDが副作用を起こさないことを確信していたのです。

CBDと低量のTHCもまた癲癇によく効くことは良く知られるようになりましたが、そのようなテストをするのではなく(難治性癲癇で苦しむ)子供が使えるように安全な選択をしたのです。

抗てんかん薬が全く効かない患者を集めたこのテスト。

CBD200mgを与え続けた癲癇の患者へ、効果はてきめんでした。

8人中7人に症状の改善が見られ、4人の発作はほぼ完全に止まってしまったのです。

深刻な副作用はなく、テストは終了。 

現代医学の偉大な発見で、子供達を救えると実験に参加したラファエル・ミシューラム博士をはじめとした科学者は皆歓喜したことでしょう。

しかし、世界はこれを34年間も無視したのです。

その間、誰も臨床試験をすることなく過ぎ去っていきました。犠牲になったのは多くの子供達です。

原因は、大麻を悪たらしめた法律以外に説明は尽きません。

では、カンナビノイドは研究されなかったのか。

実は無茶苦茶研究されていました。

ときには軍事的に使えないかとのテストが行われ、ときにはTHCが治療薬に使えるのではないか。

法律で縛る裏で、数多の合成カンナビノイドが出来たのです。

1986年、ラファエル・ミシューラム博士はとある本を編集・出版します。

そこには、大きな壁があることを記録。

この頃既にカンナビノイドのカリスマ的存在であったラファエル・ミシューラム博士は、世界中の研究者から協力を得てその壁も乗り越えるのでした。

カンナビノイド受容体の発見とECS

治療薬としてのカンナビノイド

その壁こそが、作用機序。

様々な天然のカンナビノイドが治療薬として使われてきた、またこの先の時代に活用出来る確信を得ていたものの大事なことがわかっていなかったのです。

体内でカンナビノイドがどのように働いているのか?

ラファエル・ミシューラム博士は、1984年に初めてカンナビノイドの論文を単独で掲載した、アメリカのアリン ホーレット (Allyn Howlett)博士に協力を依頼します。
Allyn Hawlett PhD

ホーレット博士は、当時ファイザー製薬が作った最強(THCの30倍陶酔作用を持つ)の合成カンナビノイド「レボナントラドール」とTHCについて研究。

DEA(麻薬取締局)からサクッとTHCをゲットし、作用機序について先端の研究をしていました。

そこには、受容体へ働きかける酵素についても言及されていたのです。

「治療薬としてのカンナビノイド」で数多の研究者との共著を出版したところからもわかるように、世界中のカンナビノイド研究者とネットワークがあったラファエル・ミシューラム博士は彼女へ託しました。

1988年、ついにホーレット博士らはラットの脳にCB1受容体を見つけます。

THCが受容体に結合をしたのです。

この受容体をCB1受容体と名付けました。

THCは受容体に結合する。

いよいよ、体内にカンナビノイド様物質があることが確実視されました。

アナンダミドの発見

さらにラファエル・ミシューラム博士は、修士を取る前から大麻を栽培し研究・治療薬として自国で確立させたエリート
ルミール・オンドレイ・ハヌシュ(Lumir Onderej Hanus)博士を呼び寄せます。
ハヌシュ博士

出典

ハヌシュ博士がヤバいのは、地元パラツキー大学オロモウツ在学中(当時23歳)にはハシシが治療薬として有効であることを叩き込まれていたこと。(1970年)

そして、24歳を迎える前にはハヌシュ青年が育てた大麻から抽出したオイルは大学病院で治療薬として使われていたのです。

ラファエル・ミシューラム博士とハヌシュ博士は文通をしていた仲で、ついに体内のカンナビノイド様物質の発見をしてもらうためにイスラエルで集合します。

そこにはアメリカから来た若きポスドク、ウィル(William Devane)がいました。
ハヌシュ博士とウィル

「...条件は揃っている、間違いなく脳内にカンナビノイド様物質があるはずだ。」

大麻エリートであるハヌシュ博士。独創的な論文で修士を経て、イスラエルに辿り着いたウィル。研究室の室長であったラファエル・ミシューラム博士。

3人は同じ思いで脳内のカンナビノイド様物質を、苦労して手に入れた豚の脳から何度もシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使って分離させようとしました。

期限の1年は、あっという間に過ぎていきます。

ハヌシュ博士も、ウィルもイスラエルに残って研究を続けました。

なんならハヌシュ博士は、未だにイスラエルにいるようです。
(ウィル博士は2018年に病気でご逝去されています。)

3年経ったある日、極々少量の化合物が取り出されました。

アラキドノイルエターナルアミドです。

スコットランドにいた、のちにラファエル・ミシューラム博士と共著を出すことになるパートウィー(Roger G. Pertwee)博士へ届けます。
パートウィー先生

出典

独自のバイオアッセイ(生物学的な反応を評価する方法)を開発していたパートウィー博士は、送られてきた化合物がCB1受容体と結合するのを発見。

「(カンナビノイド受容体研究)史上、最もエキサイティングした発見」と語っています。

ウィルは、イスラエルに来た時点でミッションは内因性カンナビノイドを特定することだとわかっていました。

そのミッションが成功した暁にウィルは、ラファエル・ミシューラム博士へ名前をつけさせてもらうことをお願いしていたのです。

アラキドノイルエターナルアミドについて考察するウィル。

THCが作用する受容体に結合する体内の化合物アラキドノイルエターナルアミドは、幸福感をもたらせるのでは?と仮定。

サンスクリット語にも精通していたウィルは、至福(Bliss)を意味するアーナンダから名前を取って「アナンダミド」と名付けました。

エンドカンナビノイド・システム

エンドカンナビノイドシステム

内因性カンナビノイドアナンダミドの発見と、CB1受容体の関連。

続け様に内因性カンナビノイド2-AGと、CB2受容体の発見へと繋がってエンドカンナビノイド・システム(ECS)が確立されていきます。

ECSの働きは、私たちが生きていく上で重要なものばかり。

  • 食欲
  • 睡眠のバランス
  • 抗ストレス
  • 脳細胞の生成・免疫細胞の調節
  • 忘却と記憶

忘却を例に取ってみましょう。

人間は辛いことを忘れる様に出来ています。

例えばマラソンは誰が考えても化学的にみてもキツイのですが、人生だとか言いながらその辛さを忘れてまた走れるのです。

こうして、ECSにまで辿り着いたカンナビノイド研究はいよいよ世界中の研究者が。薬品会社が、本気を出して研究開発の的になっていきます。

1999年には、GWファーマでのちにSATIVEXの臨床試験ディレクターを務めるイーサンルッソ(Ethan Russo)博士がアントラージュ効果を提唱。

大麻製剤の大切さを根気強く訴え続け、世界中の難治性癲癇処方箋Epidiolexへと繋げます。

イーサンルッソ博士は、ラファエル・ミシューラム博士がいたからこそ研究していることを公言
Ethan Russo

出典

今やイーサンルッソ博士は、現代カンナビノイド医療の研究になくてはならない存在として最も有名な研究者のひとりです。

ラファエル・ミシューラム博士は、THCの可能性についても小児の難治性疾患へ果敢に挑戦しますが、それはまた別の機会に。

CBD爆発的流行は21世紀

CBD Chemical Formula

さて、CBDは21世紀に入って急激な流行を迎えます。

一人の難治性癲癇を持った少女を、大手メディアがフォーカス。

2013年、その扉を開いた少女こそシャーロット・フィギーでした。

シャーロット・フィギー が生んだ CBD 文化

シャーロット・フィギーをご存知でしょうか? 今日のVMC VapeMania CBD Dispensary があるのは、彼女のおかげです。 私は会ったこともない彼女の存在を、一生忘れることはありません ...

シャーロット・フィギーの両親であるフィギー夫妻は、ジェイデン デイビッド少年がCBDオイルで発作が止まる動画をネットで見つけて行動に出ました。

ジェイデン少年の父、ジェイソンはアメリカ最強の大麻オタク兄弟ディアンジェロ兄弟から全草CBDオイルを処方されていました。

ディアンジェロ兄弟のソースは、ラファエル・ミシューラム博士が行ったブラジルでの臨床テストです。

シャーロット・フィギーの癲癇発作がピタリと止まったことがCNNで放映されるやいなや、全米でCBDが爆発的なムーブメントに。

シャーロットちゃんへCBDオイルを与えたスタンレー兄弟は、Charlotte's Webと名付けたCBDオイルを全米の子どもたち7,000人以上へ無償提供しています。

こうして、世界へ広まったCBDは私の元に。そしてあなたの元にも届く今日(こんにち)があるのです。

つまり、全ては彼が原点。

ラファエル・ミシューラム博士が、CBD業界を切り開いたのです。

半世紀が過ぎようとしている今も、CBDが癲癇に効くことを知らない脳神経学科の先生は沢山いるようです。

しかしその時代も終焉を迎える時が来ました。

2022年12月にはここ日本でも大麻由来のCBD製剤Epidiolexが、難治性癲癇ドラべ症候群・レノックス・ガストー症候群(LGS)・結節性硬化症 (TSC)への臨床試験が開始されたことが発表。

難治性癲癇は30,000人以上の患者がいるそうです。

何千人、あるいは癲癇を患う100万人のうちの数十万人が助かる日が迎えられるかもしれません。

CBDaを近年まで研究

2019年にラファエル・ミシューラム博士は、CBDaに抗不安作用と強い吐き気止め作用。強力な鎮痛作用のあることに着目し合成に成功します。

CBDa Chemical Formula
CBDaとは?あの博士がCBDaの合成カンナビノイドを作成する理由

様々な薬の副作用において、辛い症状では、 吐き気 というものがあります。 製薬会社がCBDなど、カンナビノイドを深く研究するのには吐き気の抑制に関しての期待値があることもその一つの要因です。 その中で ...

2021年には前臨床試験を実施。

神経路の重要な分岐点である、神経核(ニューロン核)の増加が確認されました。

このテストには、パートウィー先生の名前も連なっています。

CBDの物語は続く

合成CBDaはEPM301として特許を取り、医薬品になることをラファエル・ミシューラム博士は望んでいました。

2022年にもイスラエルの優秀な後輩達から新たな論文が出され、肝機能障害と脂肪症を改善するなどの多角的なメリットが見出されています。

世界中で大麻由来のCBD製剤が処方箋になり、医療大麻が解禁。

CBDaも含めて、ラファエル・ミシューラム博士は10年後には様々なカンナビノイド医薬品が出回る2018年のインタビューで答えています。

全ての物語は続いていきます。

その原点であるRaphael Mechoulam博士に最大限の敬意と感謝を込めて。

出典:The Scientist 日本語字幕

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