どうも、弓削です。
この記事をお読みいただいているということは、あなたは猫が好きな心の優しい人であるとお見受けします。
はたして VAPE は猫にとって有害なものなのか?
僕は猫を飼っているので、これは愛猫家として真剣に向き合わなければならない問題です。
そこで調べてみるとリキッドに含まれる成分が猫にとって有毒であることがわかりました。
ですので、VAPE は猫にとって有毒であることを少しでも多くの愛猫家に知ってほしく思います。
目次
VAPE(電子タバコ)のリキッドに使われる成分
多くの VAPE リキッドには上記のように成分の割合が記載されています。
VG○○ / PG○○
大体このような記載となりますが VAPE リキッドが手元にあれば確認してみてください。
この VAPE リキッドの成分である VG / PG というのは、
PG = Propylene Glycol(プロピレン グリコール)
という略称となります。
そしてプロピレングリコールこそが猫に有毒な成分となるのです。
プロピレングリコールとは?
プロピレングリコールは我々にとって身近なもので、低用量では生物への毒性が低く無色・無味・無臭で吸湿性のある油状液体となり、医薬品や化粧品、食品などの添加物として使われています。
医薬品としては、注射剤・内服薬・外用薬の溶解補助剤として調剤に用いられ、保湿剤、潤滑剤、乳化剤、不凍液、プラスチックの中間原料、溶媒などとして広範囲で用いられている有機化合物です。
では、このプロピレングリコールが猫にどのような影響を与えるのか見ていきましょう。
プロピレングリコールが及ぼす猫への影響
猫用のペットフードへの使用が禁止されている
これは僕も調べて知ったことなのですが愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)というのがあって、ペットフードの安全性の確保を目的として2009年6月1日に施行されました。
そこでの販売用愛玩動物用飼料の製造の方法の基準では明確に、プロピレングリコールは猫を対象とする販売用愛玩動物用飼料に用いてはならないとの記載があります。
プロピレングリコールが禁止される理由
猫がプロピレングリコールを摂取してしまうと溶血性貧血という病気が引き起こされ、赤血球中のハインツ小体の増加や赤血球数の変化など血液に影響するとされています。
誤飲した場合、以下のような症状が出始めます。
- 酔っぱらったような症状
- 錯乱状態
- 吐き気、嘔吐
- 多尿
- 下痢
- 脈拍、呼吸数の増加
- 衰弱
- ふらつき、発作、痙攣、震え
- 失神、昏睡
ただちに影響が現れるようなものではありませんが、プロピレングリコールには吸湿性がありますから、水を吸収する力が非常に強いといえます。
つまり体の中でも水を吸収するということになり、腸で水分をたくさん吸収されてしまえば腸はまともに動けなくなってしまい、障害を起こすことが十分に考えられますね。
猫の前で VAPE を使用することで吐き出すミストが被毛に付着し、毛づくろいをすることでプロピレングリコールを体内に取り込むことになってしまうので十分に気を付けましょう。
犬などほかの動物への影響
犬には影響がないということが確認されていて、ペットフード安全法では「猫用には用いてはならない」とだけ指定されています。
とはいえ、プロピレングリコールの吸湿性が猫以外の動物に作用しないわけではないので、犬などほかの動物に対しても猫と同様に注意するに越したことはありません。
特に小型犬や小動物など、体が小さいペットほど少量で影響を受ける可能性が高いので、十分に注意する必要があります。
プロピレングリコールフリーのリキッドなら大丈夫?
VAPE リキッドの中には VG-MAX やプロピレングリコールフリーのものもありますが、香料がプロピレングリコールから作られていたりと少量が含まれている場合もあります。
プロピレングリコールの記載がないからといって100%安心できるものではありませんし、愛猫家であればどうにか猫の前で VAPE を吸えないかと考えるのではなく、猫を第一に考えてあげましょう。
また、JT の Ploom TECH(プルームテック)は VAPE と同じ構造で、カートリッジの成分にはプロピレングリコールが含まれていて猫には有毒です。
まとめ
猫だけに限らずペットを飼われているご家庭では、タバコはもちろん加熱式タバコも VAPE もペットの近くで吸わないというのが一番でしょう。
ペットはかけがえのない大切な家族ですから、可能な限り長く一緒にいられるような選択ができるといいですね。