CBD(カンナビジオール)にはなぜリラックス効果が期待できるのか?疑問に持ったことはないでしょうか?
今回はCBDの「リラックス」の部分について説明したいと思います。ちょっと難しい部分もありますが、なるべくわかりやく表現したいと思います。
カンナビノイドとCBD
どうしてCBDにリラックス効果が期待できるかの前に、「カンナビノイド」について理解してもらう必要があります。
CBDの基となるカンナビスの薬理成分を「カンナビノイド」といいます。カンナビノイドには100以上の成分があり、CBD(カンナビジオール)やTHC(テトラヒドロカンナビノール)があります。
そして人間や全て動物にエンドカンナビノイドシステムという神経伝達システムがあります。
そのエンドカンナビノイドシステムを正常な状態に保つのにカンナビノイドが有効だとされています。
つまりカンナビノイドは神経伝達物質です。
神経伝達物質と言ってもわかりにくいと思いますが、神経伝達物質の仲間には、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン、セロトニン、ギャバ、エンドルフィン、アセチルコリンがあります。
どれも一度は聞いたことがあると思います。
これら神経伝達物質が不足することにより、身体に不具合が起きます。
有名な疾患であれば、ドーパミンが不足するとパーキンソン病、アセチルコリンが不足するとアルツハイマー型認知症になります。
そしてエンドカンナビノイドは何をしているのか?というと、身体全体のホメオスタシス(動的均衡)を維持する作用があると言われています。
以前はエンドカンナビノイドは脳の中だけだと思われていましたが、エンドカンナビノイドは全身にくまなくあることがわかりました。
カンナビノイドが有効と期待されている疾患
カンナビノイド医療のゴッドファーザーこと、アメリカのドットミクリア先生によると、カンナビノイドは250〜300の疾患に効果が期待されている、と言っています。
例えば、炎症・関節痛・痛み・不眠症・偏頭痛・睡眠時無呼吸・エイズ・緑内障・高血圧・疲労・喘息・パーキンソン病・けいれん・てんかん・うつ・吐き気・心配・ストレス・拒食症、などです。
これはほんの一例です。つまり人体に関わるほとんどの不具合への作用が期待されています。
それは、エンドカンナビノイドシステムが全身にあるから、ということです。ただ人間の身体の中にはこのエンドカンナビノイドを分解する酵素(FAAHやMAGLと呼ばれる)があることもわかっています。
ですから、FAAHやMAGLといった酵素により失われたカンナビノイドを、定期的に補うことが必要になります。
CBD単体による薬理期待とエビデンス
では、CBD単体による薬理効果はどれほど期待できるのでしょうか?
正直、CBD単体による薬理効果の研究はここ10年程度です。
医療用カンナビスの成分の約40%はCBDであり、もっと薬理効果が期待されているのも事実です。
CBD摂取よる薬理期待で、最も有名なところで言うと、「てんかん」になります。
てんかん患者は日本に60万〜100万人いるといわれ、そのうち30%の人が薬を飲んでもてんかんが治まらないと言われています。
そのような薬を飲んでもてんかんが治まらない方でもCBDの摂取により、発作が治まったという事例は非常に多くあります。
まとめ
CBDを主としたカンナビノイドは、全身の神経伝達物質を正常化し、神経伝達物質不足による人体の不具合を改善させます。
CBD摂取によるメリットは今後益々の研究が進んでいくと思われますが、CBDを摂取することにより、リラックス効果を期待できる理由が少しはわかっていただけたのではないかと思います。