2015年に「IQOS(アイコス)」が発売されてから加熱式タバコが人気を博していますが、それより前の2008年頃から日本でも認知されるようになった電子タバコを我々は取り扱っています。
そもそも電子タバコはタバコの葉っぱを使っていないので「電子タバコ」という表現もおかしな話なんですが、、そういったこともあって混同なさる方も多くいらっしゃいます。
しかし、そこには明確な違いがありまして、体に与える影響も同じように大きな違いがあるのです。
そこで今回は「IQOS(アイコス)glo(グロー)Ploom TECH(プルームテック)と Vape(ベイプ)の違い」を説明したいと思います。
加熱式タバコ
- IQOS(アイコス):フィリップ・モリス
- glo(グロー):ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
- Ploom TECH(プルームテック):日本たばこ産業
加熱式タバコで最も高い知名度を誇るのが IQOS でしょう。加熱式タバコの先駆けとなり多くの方が愛用しています。
その後に日本たばこ産業から Ploom TECH が発売され、続いてケントやクールなどを販売しているブリティッシュ・アメリカン・タバコから glo が発売されました。
これら加熱式タバコが加熱しているのはタバコ葉となり、タバコの一種という位置づけになります。
タバコ葉を使用している
加熱式タバコは通常の紙巻きタバコと同様にタバコ葉を使用していますが、異なる点としては葉っぱを燃焼させるのではなくて加熱して喫煙します。
加熱するデバイスが充電を必要とすることから電子タバコと混同され、メディアやウェブサイトでも多くの誤用が見られるのです。
有害物質が含まれている
主流煙中に含有される代表的な有害物質
- ニコチン:紙巻きタバコとほぼ同レベル
- アクロレイン:紙巻きタバコとほぼ同レベル
- ホルムアルデヒド:紙巻きタバコとほぼ同レベル
- ポロニウム:紙巻きタバコとほぼ同レベル
- アセナフテン:紙巻きタバコの約3倍
呼出煙中に含有される代表的な有害物質
- ニッケル、クロムなどの重金属濃度:紙巻きタバコの呼出煙よりも高い
- PM2.5:紙巻きタバコの呼出煙よりも低いが、通常の大気中濃度の14~40倍
- ニコチン:紙巻きタバコの呼出煙よりも低いが、通常の大気中濃度の10~115倍
- アセトアルデヒド:紙巻きタバコの呼出煙よりも低いが、通常の大気中濃度の2~8倍
- ホルムアルデヒド:紙巻きタバコの呼出煙よりも低いが、通常の大気中濃度の20%高い
健康への影響は紙巻きタバコと同じ
加熱式タバコは通常の紙巻きタバコよりも健康への悪影響が少ないという主張がされていたり、燃焼により発生する有害成分が少ないなどいわれていますが、WHO の見解によれば IQOS をはじめとする加熱式タバコは紙巻きタバコと「同等に危険」であるとされています。
電子タバコ
- iStick Pico(アイスティック・ピコ):Eleaf
- eGo AIO(イーゴー・エイアイオー):Joyetech
電子タバコというのは液体(リキッド)を電熱線の発熱によりエアロゾル(霧状)化する装置となります。
電子タバコのデバイスは今ではたくさんありますが、デバイスメーカーに加えてアトマイザー、バッテリー、ドリップチップなど、パーツを製造販売するメーカーも数多く存在しています。
液体を使用している
電子タバコで使用される液体は医薬品などに使用プロピレングリコールやグリセロール、そして水や香料からなり、ニコチンを追加することも可能です。
しかし、日本では薬事法のためニコチンの入った液体は販売されていません。
ニコチンは含まれていない
っというわけで日本で販売されている電子タバコのリキッドにはニコチンは含まれていません。(ニコチンの個人輸入は未承認医薬品として可能なので、個人的な使用に限りニコチン入りのリキッドは使用可能です。)
ニコチンが含まれていないから電子タバコという表現も少し違うのですが、日本での総称がそのようになってしまっているので仕方ありません。
タバコの喫煙よりも害が95%少ない
電子タバコの有害性については様々な議論がありますが、燃焼させた従来のタバコよりも毒性物質に曝露されない可能性が高いとされています。
2015年には英国公衆衛生庁が従来の紙巻きタバコの喫煙よりも害が95%少ないことを発表しました。
これを受けて英首相は電子タバコは国民の健康を改善するための正当な方法であることをはっきり説明すべきであると答え、それを国民に周知させていくとしています。
Vape isn't included in UK hospital smoking ban, shouldn't be included in #tobacco21 #NYLeg #nypol #vaping pic.twitter.com/qKw91VF9tG
— A.J. BRAVE (@BRAVEmediaMO) 2017年6月19日
こちらのツイートではイギリスの病院内で電子タバコを吸えることがわかります。
まとめ
ニコチンの有無が大きな決め手になってくると思いますが、禁煙がしたくて加熱式タバコを吸っている方には電子タバコがオススメです。