いよいよCBDの流行は著名人からはスポーツ選手や、タレントまでもが使用を公言するようになってきました。
放っておくわけにはいかないエフェクトが、論文ベースでも大量に出てきているのがその要因です。
CBDを取り巻く他の素材については、まだ安全性の限界度などわからない部分もあります。
ただ、当店会員のお客様を見る限り、テルペンを大量に摂るなどしても重篤な副作用の報告はありません。
また、現役のプロスポーツ選手が相次いで大麻所持や輸入などでここ2,3年逮捕されることが増えてきてしまいました。
彼らのニーズは恐らく、心身へのケア。
今更、大麻の健康被害レベルのどうこうをアルコールと比べてなどといったことはしたくないのですが、では一体なぜアスリートが使うのでしょうか。
ヒントになるのは2016年のブラジルパラリンピックにありました。
経口剤(ドロナビノールやナビロンなど)を使用する必要があるという条件ではありましたが、試合中にも利用していいといったルールが策定されました。
当時はブラジルでも医療大麻は違法。
医療大麻が世界最高峰の国際スポーツ大会 パラリンピック史上初めて認められたのです。
目次
医療大麻がなぜ必要なのか
医療は進化し、様々な病気が西洋医学で治療される時代になりました。
10代の頃に読んでいた医療漫画を見ても、その頃から比べただけで一部の病気に対する特効薬は随分進化したように見えます。
それでもまだ、ケアという分野において発展途上、副作用が強いものがあったりと病気を治療していくには必要なことがいくつもあります。
さらに難治性癲癇のように、治療薬だけで補えないもののために誕生した処方薬もあります。
医療大麻はどのような人が必要としているのでしょうか。
世界ではどういう人が使っている?
医療大麻が解禁になっている国や地域はどんどんと増えています。
それに伴って、アメリカ北米を中心に欧州や南米と広い範囲で医療大麻について積極的に検討されて、結果数多くの国や地域で使われるようになっています。
何度かその機運は世界の至る所で発生し、2016年から2019年の間はオセアニアとアジアでも大きな変化が出てきています。
- チェコ
- ポルトガル
- ドイツ
- カナダ
- アメリカ 33州
- メキシコ
- ウルグアイ
- アルゼンチン
- ブラジル
- ジャマイカ
- インド一部の州
- オーストラリア
- ニュージーランド
- タイ
- 韓国 等
科学的なエビデンスが増えてきたことがバックグラウンドにあり20世紀の終わり、1990年代に日本人研究家も含めて、エンドカンナビノイドシステムの仕組みが徐々に判明してきたことから、臨床試験も増え論文が増産。
CBD だけでみても、2019年には1日2本のペースで論文が上がっており、コロナ禍の今年は年間で1000件を超えそうなペースであることがわかります。
2019年にCannabidiol(CBD)について書かれた論文の数を示したグラフ
2020年7月15日現在で、Cannabidiol(CBD)について書かれた論文の数を示したグラフ
それまでのネガティブキャンペーンによる大麻への悪いイメージがその時々で議論を巻き起こしましたが、カリフォルニアの解禁から30年が経過。
データも蓄積されて、様々な真実が明らかになってきました。
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ここでは医療大麻が使われるきっかけになった、一人の医師を紹介しなければなりません。
国際社会のリーダーであったアメリカで、国家に弓を引いた方です。
1967年、乱用薬物の研究をNIH(アメリカ国立衛生研究所)でしていたトッド・ミクリヤ医師(Dr.TOD H. MIKURIYA)は、大麻が1930年代の規制以前医療品として幅広く使われていた歴史にたどり着き、Marijuana Medical Papers 1839-1972を書き上げました。
1990年代には、患者に対してCannabisを利用して観察、250の疾患に対して有効だと示しました。
その後を追って科学的検証、臨床試験についてなどの結果が裏付けし続けております。
- 線維筋痛症
- 偏頭痛
- 筋ジストロフィー
- 緑内障
- 躁鬱病
- 高血圧
- 癲癇
- 酒タバココカイン等依存症
- 糖尿病
- PTSD
- パーキンソン病
- 帯状疱疹
- 多発性硬化症
- 慢性疼痛
- HIV感染症 エイズ
- 嘔吐や吐気
- クローン病
- 末期症状のケア
等、これからもっと科学的検証が必要なものも多数ありますが、公務員的立場で麻薬としての大麻を研究していた医師が、向こうを張って医療的価値を訴えたことは非常に意義のあることでした。
これら一般的にも聞かれる様々な病気や症状、また成人していれば周りに悩んでいる方がいるはずの当てはまる症状があると思われます。
上記に挙げた国々にお住いでそれぞれの症状がある方々が、使っています。
実はミクリヤ医師の父親は日本人で、御厨 氏と書きました。
CBD ベースでの医療大麻とは?
CBD ベースでの医療大麻といったものはあるのでしょうか?
もっとも有名なものはフルスペクトラム CBD オイルベースのGWファーマシューティカルズ Epidiolex、および同社の治療薬 ナビキシモルズ(商品名 SATIVEX CBD 1:1 THC)の二つです。
それまでも処方薬として認められていましたが、2020年4月に全米でEpidiolexの麻薬指定が完全に解除。
大麻の花から作られた治療薬が子供に使っても麻薬的な依存性はないと、判断されたのです。
HEMP と CANNABIS といった分け方が全世界で普遍的になり、WHOからも勧告が出てきた昨今にあって、特に小児癲癇についての治療薬はある時からとても急がれました。
世界最大級のケーブルテレビ CNNにて放映されたWEED。
アメリカ コロラド州に生を受けたシャーロット・フィギーがドキュメンタリー番組でCBD 濃度が非常に高いCannabisオイルを使って、ドラべ症候群の発作が治まった様子が放映されたその瞬間、全米の癲癇を持つ子の親は活発に動き始めました。
その奇蹟についてはこちらにて記しております。
シャーロット・フィギー が生んだ CBD 文化
シャーロット・フィギーをご存知でしょうか? 今日のVMC VapeMania CBD Dispensary があるのは、彼女のおかげです。 私は会ったこともない彼女の存在を、一生忘れることはありません ...
医療大麻解禁はどうやって行われてきたのか
大麻には医療価値がない。
この文言に振り回されて、全世界の人々の命がないがしろにされた20世紀の3四半世紀。
間違いなくアメリカによってその潮流は生み出されました。
1937年マリファナ課税法(大麻を禁ずる法律ではなく、大麻製品に法外な金額を課税する法律、実質禁止した法律)が禁酒法の直後に出来た後、大麻を使った治療薬が根絶され、資料は焼き尽くされ製造が許されなくなる事態が起きていました。
大戦中、様々な用途に使える大麻は全米で栽培がいっとき盛んになりますが、Cannabisを使う人には厳しい取り締まりが行われ続けておりました。
大麻は色々な呼び名がありますが、その一つがご存知マリファナ。
本来マリファナという言葉はメキシコで使われていた呼び名で、一説にはメキシコへの恨みを強く持ったハリー・アンスリンガーがその名を流布させて、プロパガンダ用の今や世紀のギャグ映画扱いとなった、Reefer Madnessを放映し厳しい取り締まりを先導したとされます。
アクティビストの大麻の皇帝 と呼ばれた JACK HERERは蔑称としてこの呼び名を嫌いました。
彼の書籍、The Emperor Wears No Clothes (和訳版大麻草と文明)にはマリファナとの文言は使われていません。
The Emperor Wears No Clothes と 和訳版 大麻草と文明
ただ、日本とは違い北米のアメリカは中南米またはカナダから、時には自国の自家栽培で少なくない人がCannabisを利用しておりました。
今ほどTHC濃度が高くないものが流通していたと思われる当時のCannabisは、より安全なリラックスを生み出すためのアイテムになっていたとも考えられます。
多くの人が取り締まりによって逮捕されたりした中でしたが、一度はマリファナ課税法が違憲であるとの判決が出たりもします。
その経緯についてはこちらに詳しいです。
結局どういうもの?
医療大麻、と一言にいっても実は色々なものがございます。
例えば、アメリカの各州にあるディスペンサリーに存在する医療大麻は、ライセンスを持って入場する場所があります。
嗜好用大麻と医療大麻を双方用意しているディスペンサリーで取り扱っているものは、入口が違えど提供しているものは同じである地域もあります。
前出オイルタイプの、Epidiolex と ナビキシモルス(商品名 SATIVEX サティベックス)。
また天然由来では無い、化学合成されたΔ9THCから作られたものもあります。
ドロナビノール (dronabinol)は化学療法を受けて食欲不振の際に使う薬として、ごま油に化学合成されたΔ9THCから出来たカプセル状の薬で商品名をマリノール(Marinol)として販売されています。
マリノール については、悪名高きInsys Pharmaceuticals社が作っていた 商品名 : Syndrosという液体状の薬もあり2017年にこれをFDA(食品医薬局)が承認しました。
この会社は全米のカンナビストに蛇蝎の如く嫌われており、悪事が捲れて代表が逮捕されさらに、一説には、オピオイド系製剤を流通させるために大麻合法化反対運動のロビイストに超高額の寄付をしていたことが判明しています。
つまり、大麻自体のメリットをわかっていながら、自社の薬を流通させて得る利益のために大麻合法化を反対し、さらに社会問題化していたオピオイド系製剤 Subsys を一生懸命流通させるため、時には医者に相当な金額のリベートも払っていたことを認めてた、との記事もあります。
2019年6月、オピオイド訴訟で数億ドルもの巨額の支払いを命じられ倒産。
ナビロン(nabilone)は制吐薬、疼痛の鎮痛剤として、さらには食欲不振の際に使われるTHCに似た科学合成カンナビノイドで、商品名をセサメット (Cesamet) と言い経口摂取のカプセルタイプのものもあります。
どういう治療に使われるの?
1980年代に注目されたメリットは、先にあげた合成THCでも出てきた、薬剤による食欲不振の手助けをすることでした。
HIV / AIDSの化学療法を受けてのもので、深刻な食欲不振でみるみる痩せていく人たちが、Cannnabisを摂ることによる食欲増進が見られたことが、カリフォルニア州での医療大麻解禁に一気につながっていきました。
この時、ミクリヤ医師のMarijuana Medical Papers が多いに役立っていて、医療大麻が必要なすべての疾患に対して適応するルールになりました。
Proposition 215
SECTION 1.
Section 11362.5 is added to the Health and Safety Code, to read:
(A)To ensure that seriously ill Californians have the right to obtain and use marijuana for medical purposes where that medical use is deemed appropriate and has been recommended by a physician who has determined that the person's health would benefit from the use of marijuana in the treatment of cancer, anorexia, AIDS, chronic pain, spasticity, glaucoma, arthritis, migraine, or any other illness for which marijuana provides relief.
要約
重篤な病気のカリフォルニアに在住する人が、医療目的でCannabisを入手しその使用が健康に利益をもたらすと医師によって判断され推奨されている、食欲不振、エイズ、慢性疼痛、痙性、緑内障、関節炎、片頭痛、またはマリファナが軽減するその他の様々な病気に対して、これを使用する権利を有する。
1996年に制定されたこの法律は、 アメリカ合衆国の連邦法との戦いにも勝ち(2008年)、カリフォルニアに住む人がCannabisを医療目的に持っている場合には、連邦法によって裁かれることがなくなりました。(実際には活動家が今もFBIなどによって逮捕される事案は多少起きているようです。)
また、Epidiolex は 小児てんかん にも使える数少ない大麻製剤(小児に与える影響については臨床試験が不足している中、小児癲癇向けのTHC濃度が低い天然由来成分で作られている)で、いくつかの国で処方箋として販売。
SATIVEX は欧州10カ国以上で使われているTHCとCBDの濃度がほぼ1:1の割合で出来ており、多発性硬化症と関節リウマチの処方箋として使われています。
SATIVEX は2005年にカナダで世界初の大麻天然由来成分の医薬品として販売され、2007年には我らが大塚製薬様と提携を結び、大塚製薬様はアメリカでの独占販売権を持っていました。
(2017年大塚製薬様の決算短信にて、<米国>・フェーズⅢ試験結果を総合的に判断し、開発を中止。とありますので今は販売権をもっていないようです。)
それぞれの薬に見る副作用は概ねこのような点です。
- 混乱
- 睡眠障害
- 記憶または集中力低下
- 気分や行動の異常な変化
- 緊張感
- 焦燥感
- 不安感
- 不明瞭な会話
- 悪心、嘔吐、胃痛
- 血圧の上昇
- 頭痛 等
日本人と医療大麻の相性は?
日本の既存メディアにおいては、タブー視していることが見受けられ、テレビタレントの女性医師が「日本人は欧米人と比べて受容体が異なる。」などの発言をしていたのがSNSで流れてきたことで、周りにそのような事実があるのか確認したほどです。
(デマ)
かかる病気は世界中で特に大きな違いはなく、今や感染症もあっという間に世界中に広まる時代になりました。
今日まで3年間、CBDの取り扱いをしてきており、医療的な相談は現在2件/日ペースできています。
私共に回答が出来ないことについては、専門の医師にそのまま転送し聞いており、確実に返答がきます。
こちらの著者 福田一典先生に相談が可能。
CBDから見る医療大麻の未来
看護師が書いたCBDのすべて(アマゾンに飛びます) 晶文社
(原題:HEALING with CBD Eileen Konieczny,RN with Lauren Wilson 訳 三木直子)
第8章では20を超える疾患や病気を紹介しております。
さらに、自己免疫疾患としてまとめられている項目では、アジソン病やバセドウ病多発性硬化症など、13の疾患が紹介されております。
これは著者が独自に発信しているだけでなく、医療ジャーナリスト Uwe Blesching が書いた「The Cannabis Health Index」にて大麻の治療薬としての信頼度評価システムと、プロジェクトCBD から提供されたCBDに絞った研究論文を照らし合わせた上で紹介したもので、具体性があり非常に役立つと思われます。
例えばうつ病の項目では、CBDがセロトニン5HTIA受容体に結合。
脳内のセロトニンアベイラビリティを高める理屈と、裏付けのある論文についても紹介があります。
The Cannabis Health Index での紹介は全草、つまりフルスペクトラムのカンナビスオイルや医療大麻についての紹介が主になっているようですが、てCBDの研究論文や、医療での実績を照らし合わせていることから、一読必須です。
Raphael Mechoulam博士は自身を追ったドキュメンタリー映画 The Sientist で問題ないと発言されておりますが、子供にTHCを使わない方が良いという理論は(Cannabis/Hemp の)先進国でも出ていますので、より多くの臨床試験が必要であることがわかります。
CBDの安全性その高さは、私たちが3年間で20,000人を超える方にCBD を手にしていただき強く実感。
その観点からは医療大麻の未来が基本明るいと感じます。
2022年の9月にはようやく、厚労省から医療大麻解禁と発表しました。
医療大麻解禁を厚労省が発表 。日本の医療大麻とは?
2022年9月29日(木曜日)、Yahooニューストップ、テレビ朝日、TBSが医療大麻解禁を報道しました。 海外からはロイターも。 VapeManiaでは、過去何年にも渡って医療大麻について発信。 2 ...
使い始めたらどういうメリットデメリットが予想されるか
過去、医療大麻や大麻の利用を推進していたストナーのアクティビストも漏れなく最後は病気にかかり命を落としています。
医療大麻の可能性はエンドカンナビノイドシステム が体内に存在することがわかってから、無限に広がり続けています。
THCの特殊性によって数奇な運命を辿ってきたCannabisですが、世界のリーダー アメリカもTHCが0.3%未満のHEMPについては、2018年ついにどこでも栽培ができるように法整備がなされ、医療大麻のCBD オイル Epidiolex は大麻から作られた天然由来成分の処方薬として2020年ついに麻薬の指定から完全に外れました。
はっきり申し上げて、メリットは限りなくある ことでしょう。
デメリットは、現段階で合法化した多くの国でいくつかの問題が出てきております。
例えばオーストラリアでは、医療大麻を処方されるために煩雑な事務手続きが必要な上、医療大麻を扱える医師が著しく少ない上、国家で管理をしようとしたためにそれまで自由に販売されていたCBD は市場から完全に姿を消しました。
日本でも医療大麻の解禁を急ぐべきであるという論調は私も非常に首肯出来ますが、結果的に法整備をするのはときの政権下によって行われるので、今すぐに助かるかもしれない人が沢山いることは承知の上で、解禁される際のルールづくりは大きな心配があります。
オーストラリアは2020年になり、適応疾患を増やしキャンベラは2019年に嗜好大麻も解禁、処方の手続きについての煩雑さも簡素化するように努力しており、取り扱える医師もどんどんと増えているようです。
そしてグロワーの方からすれば、大麻の最大のメリットは南極北極以外のどこでも育つ植物であり、誰もが自宅で栽培が出来るようにして摂取するべきで、政府に搾取されるのは間違いであるといった議論もされています。
スペインではHEMPの自家栽培が5株まで許されています。
しかし、オイルを作る時などには大麻の特性であるHyperaccumulator といった性質も考えなければならないとされています。
これは、地中の重金属などを吸い上げる特性のことで、当店に入ってくるCBD オイルやCBD製品は全て、この重金属が地中に入り込まないような土壌か確認がなされていて、しっかりと取り除いて作られています。
この成分表で言うところの、Heavy Metal Aanalysisの部分がそれに当たります。
例えばArsenic はヒ素のことですが、非検出のサインN/D(Non Detection)とあります。
経口摂取の可能性がある場合、このような成分表が不可欠な植物である、ということです。
この性質についてはカンナビノイドの研究よりももっと前段階で判明しておりますが、大麻はここでも不思議な反応を示す結果があります。
重金属を多く含む土壌で作られたHEMPの方が、含まない土壌よりCBDの発現率が高く、また葉や茎から重金属が検出されても花からは一切検出されなかった、という結果があります。
自家栽培が可能になり、自宅でオイルを作るのであれば、自身で検査をした方が良いかもしれません。
大丈夫、島津製作所のICPMS-2030という機械なら2,000万円くらいで買えます。
。。。無理ですね、専門機関があるので土を調べてもらう、というのが現実的でしょう。
外での栽培についても土壌によっては全く問題がないという結果も出ています。(ハワイなど)
様々なメリットやデメリットがありますが、最新の情報が医師の書いたブログから公表されています。
世界初の国民投票
2020年9月19日にニュージーランドでは、世界で初めて大麻合法化の二択を迫る国民投票が行われます。
A:現状を維持する
B:完全合法化
Bの意見が少し強いものの、反対勢力もキャンペーンを大々的に打ち出しています。
そのような中、出典">1970年代から大麻を使用する人1,000人に対しての健康調査をし続けてきたデータがオゴタ大学のRichie Poulton(リッチー・ポウルトン)教授から公表されました。
なんと、この調査について医療大麻に関する、科学的エビデンスに基づいた発信を続けるGreen Zone Japanの正高先生が本人に許可を得て、翻訳したものを載せています。
対象者からの回答が今も9割を超えることからも、相当優れたデータであることが書かれています。
要約すると、どのようにしたら依存するか、精神疾患になるのかなど細かい見識がわかりやすくまとまっています。
やはりここでも医師は、司法問題ではなく健康問題として扱うべきであるとの結論を出しています。
これを見るとニュージーランドでは、実質的には誰でも大麻を吸うことが出来る環境でした。
大きな健康被害があちこちで出たりしているのであれば、世界の潮流がどうであれ一般的に蔓延していてもこういった国民投票をするべきか否かといったベクトルにはならないのではないでしょうか?
当国の法整備面では、医療大麻の法案が可決されてからまだ1年半ほどしか経っていません。
医療大麻が解禁する日はくるのか?結論
科学的なエビデンスを基に調べれば調べるほど、試してみるべき症状は沢山あるように思われました。
デメリットの面で出現した重金属を吸い上げる特徴をもつ大麻については、日本で禁止されている花の部分の方がむしろ安全である論文も出ています。
2013年から2014年頃、CBDの流行第1期というべき時期に、世界で最も産業用大麻を栽培している中国から入ってきた製品が、重金属を多量に含むものであったことがありました。
アメリカではその後中国産のHEMPを使うことは忌避され、CBD 用のHEMPを栽培する会社が増えてきており、2018年には誰でも栽培ができるようになっており、FDA(アメリカ食品医薬品局)などが細かく指導要領を作成し始めています。
大麻そのものでの致死量がないことは非常に大きなことですが、CBDを扱ってきてわかることは、個人差がかなり大きい部分も加味しなければならないとの思いです。
他の薬がどのように機序するかはわかりませんが、ある意味ではそれらも同様であることも当然わかっています。
同じ病気で同じ薬を使っても、助かる人もいれば亡くなられる人もいるからです。
日本は優れた医療があるとは感じています。
細かいところでは様々な問題がありますが、医療に従事して居る周りの友人知人は皆一様に仕事へ真面目で信念があり、命を護ることのプライドを感じます。
カンナビノイドの研究をしている日本の先生方の論文もいくつか見られますが、その殆どが錆びた法律のために海外で研究を余儀なくされています。
2-AGの発見については、1995年の国際神経化学会議にて帝京大学の杉浦隆之教授と共に、Raphael Mechoulam 博士が同じ日に発表した経緯があります。
この時注目されていたのはアナンダミドだったためか、この研究を積極果敢に研究したのは杉浦先生方で、2-AG がカンナビノイド受容体のフルアゴニスト(生体内物質と同様に完全な活性を発揮するもの)であることの発見を導いたのは杉浦教授とその研究チームです。
この研究については論文を読む限り日本で行われていたことがわかりますが、さらに深い研究をHEMPからのカンナビノイドを使って出来るようになることがまず第一段階のように思われます。(現行法では研究は許されていません。)
世界の検体はすでに数億人規模で、致死量がない医療大麻の様々な研究や試験は今からでも出来るようになるはずだ、と考えます。
結論、医療大麻は解禁になる日が必ず来るでしょう。
*今回記事にするにあたり、GreenZoneJapan様掲載のブログをいくつか参考にしました。ありがとうございます。
*こちらの記事はなんら医療効果を保証するものではございません。